記憶の深部でイマージュに純化されたもの

2012.01.08

書きながら、たった今それを思い出した。ああもうすっかり忘れていたのだ。京都に向かうこだまの右側の自由席で、米原から先、重く垂れ込めた雲の下に漠と広がる枯野を見た。それは静岡で育った私がそれまでに見たことのない種類の風景。で、地表を覆う空気にたとえようのない重みがあった。しかしそれはただ陰僻なだけの冬の情景というわけではなかった。それから10年後の1989年頃に、車で独り晩冬の北陸を訪れたときも、北陸自動車道に沿う湖北の小さなパーキングエリアで、記憶が正しければパーキングエリアの中の丘のようなところに登って、琵琶湖の方角に同じような霊感に浸透された風景を見た。

[参考サイト]
Unknown:八戸周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/020000/LRG_020900/

万座温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50093.html

乗鞍高原温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50187.html

それは鉛色の厚い雲と、同じように暗い色の大地に挟まれた、空と大地とのわずかの間に、琵琶湖らしい水面がほんのわずか薄く細く延び、彼方に薄明のように光が射している、その光を湖面と雲の下端が縁取っているような遠景だった。もしかしたらそれは、実際に眼にした景色が、いつのまにか記憶の深部でイマージュに純化されたものなのかもしれないが。